ダイヤモンドの基礎知識
― Basic knowledge of diamonds ―
ダイヤモンドという名前は、ギリシャ語の「Adamazein」または「Adamas（アダマス）」が語源とされ、
「何ものにも屈しない」「何よりも強い」という意味を持っています。
石言葉は「純粋」「永遠の絆」「不屈」「純愛」で、
まさにこれから固い永遠の愛を誓うお2人にふさわしいジュエリーとも言えます。
ダイヤモンドヒストリー
ダイヤモンドの生成
現在見つかっているダイヤモンドの原石が生成されたのは、約45億年前とされています。
生まれて間もない地球内部約150km以上で、マグマに含まれる炭素元素が高温高圧の中、
長い年月をかけて結晶化され、ダイヤモンドの原石が誕生しました。
しかしダイヤモンドは地球の奥深くで生成されるため、
私たち人間の力だけで採掘することは出来ません。
ではどうやってダイヤモンドを採掘するのでしょうか。
数億年～数十億年という時を経て地球内部で眠っていたダイヤモンドは、
火山爆発によるマグマの噴出や海底が陸地になる等の地殻変動を繰り返しながら、
時速1,000Kmの速さで地表近くまで押し上げられます。
地表近くまで押し上がり、はじめて人間の力でダイヤモンドが採掘できるのです。
地球内部が高温高圧であっても、その時の地球内部の状況と
ダイヤモンドの元になる成分がうまく合致しない限り、ダイヤモンドは結晶化されません。
結晶化され、長い年月をかけて押し上がったことで採掘されたダイヤモンドの原石は、
地球が生きているという証であり、自然が創り出した奇跡の結晶といっても過言ではありません。
宝石店でダイヤモンドをお選びになる際は、大きさも色合いも透明度も
すべて異なる世界でたったひとつしか存在しないダイヤモンドとの出逢いを大切にし、
ダイヤモンドを身に着けることは、自然との共存であるということを実感していただけますと幸いです。
ダイヤモンドの発見
人類とダイヤモンドの出会いが何時なのかは正確には分かっていませんが、
紀元前500年以前にインドで発見されたと言われています。
以来長い間、インドの川底の砂利の中から拾われてきましたが、
インドで発見された当時はまだ、宝石のとしての価値が認められていた訳ではありません。
ダイヤモンドのカットや研磨の方法を知らなかったローマ時代の人々にとって、
遠くインドから渡ってきた正8面体の硬い神秘的な結晶は、
お守りや魔除けとして使われていました。
ダイヤモンドの研磨に秘められたヒストリー
長い間、ダイヤモンドを研磨することは不可能と言われていましたが、
15世紀にヨーロッパで研磨技術が確立されました。
1456年、オランダにベルケムという、ひとりの宝石職人がいました。
彼はとても腕の良い職人でしたが、とても貧しく、足に障害を持つ青年でした。
そんな彼は、工房主の娘さんに恋をしました。
しかし、自分の身分を考えると不釣り合いな恋で、
ひたすら想いを募らせる日々を過ごしていきます。
そんな彼の想いはやがて、工房主に、娘さんとの結婚を願い出る勇気に変わります。
彼の、純粋な気持ちと、誠実さを知る工房主は、
無碍に断ることができず、彼の想いをうまく断ち切らせるために、
当時としては、到底無理な条件を出します。
それは、「もしもダイヤモンドを磨けたら結婚を許す」というものでした。
しかし、彼の気持ちは一途で、長い試行錯誤のち、ついに
「地上でもっとも硬いダイヤモンドは、もっとも硬いダイヤモンドの粉で磨けばいい」
ことを見つけます。
硬い石でしかなかったダイヤモンドは、彼の一途な愛の力によって輝きを放ち、
世界で最も美しく宝石に生まれ変わりました。
彼の恋が実ったのは言うまでもなく、さらに彼は一流の宝石職人として、
王家のダイヤモンドを研磨することになります。
ベルケムが確立した研磨技術が普及した後、
ダイヤモンドの婚約指輪（エンゲージリング）が王家の習慣になり、
19世紀には一般の人々にも普及していきました・・・
500年以上前、ベルケムの一途な愛によって生まれた
ダイヤモンドの研磨技術。
この愛があったからこそ、今もなお、ダイヤモンドは美しく光輝き
世界中の人々を魅了する宝石として愛され続けているのです。
ダイヤモンド4C
ダイヤモンドの価値は、ダイヤモンドの品質等を評価する４つの標準規格
４Ｃ＝カラット（CARAT）、カラー（COLOR）、クラリティ（CLARITY）、カット（CUT）で決まります。
４つの各要素の頭文字に「Ｃ」が付くことから「４Ｃ」と呼ばれています。
４Ｃを知っておくと、初めてジュエリー店に訪れる方でも安心してダイヤモンドを選ぶことができます。
カラー
COLOR 色相
明るく無色に近いほど美しさが引き立ちます。
ダイヤモンドのカラーグレードがDから始まる理由は、
ダイヤモンドのカラーグレードは厳選されたマスターストーン(基準石)と比較し、
黄色味の度合いによりアルファベットでDからZまでグレード(等級付け)されます。
では、このグレードがなぜAからでなくDから始まるのでしょうか？
GIA（米国宝石学会)が４Cの基準を考える前は、
・アルファベット ＡＢＣＤ・・・・
・アラビア数字 1234・・・・
・ローマ数字 ⅠⅡⅢⅣ・・・・
言葉での表現「ジュムブルー」「ブルーホワイト」
というように、ダイヤモンドの明確な鑑定基準がなく、
カラーに関しては、様々なシステムが使われていました。
その結果、一貫性を欠き、不正確でした。
GIAカラースケールの考案者たちは既存のシステムとは一切関係のない
新しいシステムを設立するため、それまで最高品質に
関連付けられていなかった文字のDから始めることにしました。
クラリティ
CLARITY 透明度
不純物を含まず欠損などが少ないものほど透き通るような美しさを生みます。
カット
CUT 形状
正しいプロポーションと美しい仕上げが最高の輝きを引き出します。
ハート＆キューピッド
日本ダイヤモンド貿易では、特にカットにこだわりを持ってダイヤモンドの品揃えを行っています。
理想のプロポーションを追求した優れたダイヤモンドに見られる「ハート＆キューピッド」は専用のスコープを使うと、
カットが対称であることを自分の目で直接確認することができます。
日本ダイヤモンド貿易では、実際にルーベやスコープでダイヤモンドを見ながら、
納得の品質を選べるので初めてダイヤモンドを購入するという方にも安心です。
▲天使の矢（左）、８つのハ―ト（右）
ハート＆キューピッドが選ばれる人気の秘密
ハート＆キューピッドは理想のプロポーションを追求した優れたダイヤモンドであるという証です。
美しいダイヤモンドには、上の写真のようなハートと矢のマークがくっきりと浮び上がって見えます。
店頭の専用スコープでダイヤモンドを拡大して見ると、
８つのハートとキューピッドの放つ８本の矢が確認できます。
ダイヤモンドに秘められたこの八の字には、
「ふたりが末永くいつまでも幸せでいられますように」
という願いが込められています。
クオリティの高いダイヤモンドと、高度なカッティング技術があってこそ実現できるハート＆キューピッド。
そのどちらが欠けても、満足のいく美しいダイヤモンドはできないのです。
両方を追求しているからこそ、眩しい輝きを実現できるのです。
８つのハートは永遠に変わらない愛と幸福のイメージ。
そして８本の矢には、愛する女性を射止めた、という意味が隠されています。
つまり、ハート＆キューピッドのダイヤモンドは、「結婚」という一生変わらない絆で結ばれた、
ふたりの永遠の愛の象徴そのものが秘めているのです。
パーフェクトダイヤ
当店では、悔いのないダイヤモンド選びをしていただくため、
アメリカにある鑑定機関GIA（米国宝石学会）に鑑定を依頼し、
他のブランド店にもない究極の最高品質の
「パーフェクトダイヤモンド」を販売しております。
(※当店で取り扱っている一部のダイヤモンドが対象となります。)
世界最高権威の鑑定機関GIA（米国宝石学会）
GIAは、世界百数ヵ国、欧米諸国の有名一流ブランド店で使われている宝石学教育機関でもあり、
ダイヤモンドの標準規格「4C」を考案したことでも有名です。
GIAが発行する鑑定書は世界の有名オークションやダイヤモンド取引所において
信頼性の高いものとして認知されています。
世界にひとつだけのナンバー
ダイヤモンドがGIAで鑑定された証として、ガードル部分には「シリアルナンバー」が刻まれています。
このナンバーは鑑定書に書かれているナンバーと同じで、GIAに永久保存され、世界にひとつだけのものとして残ります。
日本ダイヤモンド貿易に訪れれば、あなたも鑑定士に
ダイヤモンドの上質な輝きを誕生させるには、ハート＆キューピットが見えることです。
ダイヤモンドのカットの対象性が正確なきらめきは、誰もが感動する美しさです。
欧米諸国では、ダイヤモンドを選ぶとき自分の目で確認します。
GIA鑑定士とジュエリーアドバイザーのもと、ダイヤモンドの輝き具合などを肉眼の10倍のルーペで確認して、
お気に入りのダイヤモンドを日本ダイヤモンド貿易で見つけてください。
